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4. 電子処方箋スタート元年

ジョンMHA太郎の医療コラム

オンライン資格確認の回でも少し触れましたが、2023年1月から電子処方箋の運用が開始されます。すでにアメリカやイギリスなどの海外では運用が始まっておりますが、その運用の内容としては、

  1. オンライン資格確認の基盤を活用した電子処方箋のサーバーを設置
  2. 医療機関は電子処方箋を登録
  3. 薬局は患者様の本人確認、電子処方箋のサーバーから当該患者様の電子処方箋を取得
  4. 薬局は調剤情報を電子処方箋サーバーに登録

おおまかにこのような流れで運用される予定となっています。

また、処方箋を電子化させる主なメリットは何があるかというと・・

【医療機関、薬局におけるメリット】

  • 医療機関からの処方情報をもとに薬局で処方された薬の内容や照会、後発医薬品への変更を含む情報を一元的に管理・共有することで、次の処方情報の参考にすることができる。
  • 医薬品の相互作用やアレルギー情報の管理に資することが可能となり、医薬品使用の安全性の確保ができる。
  • 処方箋の偽造や再利用を防止することができ、処方箋の印刷に要するコストを削減できる。
  • 遠隔診療の際、処方箋の原本を電子的に受け取ることが可能。
  • 調剤済みの処方箋の保管スペースを削減できる。

【患者や家族におけるメリット】

  • 遠隔診療の際、医療機関での待ち時間が短縮される。
  • 調剤された情報を患者自らが電子的に保存・蓄積することで、服薬情報の履歴を管理できる。
  • 生活環境の変化などによる医療機関や薬局を変更しても、診療の継続性の確保が容易になる場合がある。
  • 在宅医療、救急医療および災害時などに、医療関係者が患者の服用している薬剤を知ることができる。

このような多数のメリットが存在するため、電子処方箋は皆さんが思っているよりも早く普及していくのではないかと考えられます。

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